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2010年11月24日(水)

片浦みかんが美味しい2つ目の理由!!

片浦地区の独特な景観になっている段々畑に秘密が…片浦地区の独特な景観になっている段々畑に秘密が… 以前にも片浦という地域がなんでおいしいみかんを育むのか、ということを書きました。美味しさの秘密実は大きく分けると2つあります。海、そして段々畑。この絶妙な組み合わせが、実は甘くて滋味豊富な片浦のみかんを作り上げるんです。

 なんで段々畑が美味しい理由になるの?
 そう思われるかもしれません。畑としてはとっても狭く急傾斜の土地にみかんを植えること。それはそのままどのみかんの木にも、たっぷりと太陽光線が当たる環境を作ることが出来るんです。平地だと同じ環境を作り上げるには、木と木の間をとっても広くとらないとダメなんですが、急傾斜地ではそれを高低差でカバーできるわけ。そこに太陽の光と、海から反射する光をたくさん受けて、みかんは平地の環境より、すくすくと光合成をしているってことです。
 写真を見ていただくとわかると思いますが、その段々畑は石垣であることが、片浦地区の特徴ですね。そう、石垣というところも味噌。石垣、つまり日中太陽に暖められる石は、そのまま夜にはみかん畑のカイロの役割をして、冬場には畑を低温から守る大活躍をしてくれます。昔、冬でも収穫できる石垣イチゴって話題になりましたよね。あれと同じ原理です。
 みかんの大敵は、余分な水分。植物にはたっぷりと水が必要なんじゃ??? と思われるでしょうが、糖度の高いみかんを作るには余分な水分は、逆に味を落とす原因になります。
 平地の産地では、この水分管理にとっても気を使ってみかん栽培をするようですが、片浦のみかん畑では、そこまで気を使う必要がないというのは、この石垣のおかげなんです。段々に仕切られた畑の一方が全面石垣に覆われているために、石垣の隙間から、雨が降っても効率的に排水してくれるってわけです。
 片浦地区って、とても生産者にとっては険しい環境ですが、実にみかん栽培には最適な環境なんだということが、わかりますよね。

2010/11/24 05:59 | 片浦みかんの美味しい秘密

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